こどものけんちくがっこうとは




「こどものけんちくがっこう」は、自分たちが暮らす地域の環境について、またそこで住まうことについて、子どもたちが “ものづくり” を通して体験的に学ぶ場です。

「地域に根ざしたひとづくり・ものづくり・ことづくり」をテーマに、鹿児島大学建築学科環境建築研究室(鷹野研究室)と株式会社ベガハウス(工務店)の産学協同により2016年4月に設立された、これまでにない新しいかたちの建築教育プログラムです。

2018年度からは、NPO法人として新たに活動を行って参ります。

「衣食住」は人間生活の基本ですが「住」について学ぶ機会はあまり多くありません。しかし、「暮らし」とは頭で考えるだけではなく、小さいころからの体験にもとづく感覚によってつくられるものです。

また、豊かな暮らしを実現するためには、その舞台となる建物や周辺環境をより良く整えていくことが必要です。

そのような「生活環境」について早くから学び、考えることは、自分の暮らしを豊かにするだけではなく、自分たちが暮らす街を住み 心地の良い環境に改善していくことにもつながります。

このように、「住」についての教育は、将来のより良い地域社会を作る「人」を育てる上でも大変重要です。


現代社会において我々は、工場で効率良く生産された「製品」に囲まれて生活をしています。その工業製品は、人間の暮らしを便利で快適なものにしてくれました。

しかしその反面、その土地で採れる材料を用い、気候風土に合わせ、人の手によってつくられる「もの」のもたらす豊かさは失われつつあります。
豊かな暮らしのためには、豊かな「もの」との関係が必要です。

このような想いをもとに、こどものけんちくがっこうでは、日ごろ何気なく触れている建物や住環境について、実際のものづくりを通して体験的に学ぶ場を目指します。

薩摩藩の「郷中教育」に習い、子どもたちがお互いに助け合い、自発的に “学びつつ教え、教えつつ学ぶ” 実践的な教育の場を作っていきたいと考えています。

毎月2回の授業を基本とした通年の プログラムとして「習い事」の感覚で気軽に楽しく建築や環境を考える学校にしたいと思っております。


NPO法人 こどものけんちくがっこう
代表理事 鷹野敦
登録商標第6121160号